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S式面縦
S式面縦は、撮り鉄の間で用いられることのある俗語である。後述の理由から、
この語は使用すべきではない。
まず最初に、撮り鉄の多数派が言う「良い鉄道写真」という概念について触れておく。
撮り鉄の多数派は、鉄道写真に対し、オリジナリティよりも車両をいかに正確に撮影するかを重視する傾向があり、定番とされる構図が好まれる。
したがって、
面縦であれば列車を真正面から撮影したもののみが良しとされ、それ以外の面縦に類似した構図は侮蔑の対象となりうるのである。
S式面縦は、もともとは"側面が写る"ような角度から強引に撮った面縦風写真を、一部の心ない撮り鉄が「障がい者なら面縦に見える」などと侮辱したことから、「
障害式面縦」と呼ばれるようになったものであり、これが略されて「S式面縦」と呼ばれるようになったという経緯を持つ。
そのため、この語は常に差別的な意味合いを含んでおり、使用は推奨されるものではない。
なお、撮り鉄の多数派の価値観では良い構図とはみなされないこの構図ではあるが、純粋な写真として見れば、構図を工夫すればスナップ写真として成立しうるものではある。(さらに言ってしまえば、一部の写真愛好家の間には、撮り鉄多数派の言う「良い鉄道写真」は広義の
日の丸構図であるとして否定的に見る意見もある)
自分だけの自由な発想でユニークな写真を撮る。それも価値のある選択肢の一つではないのだろうか?
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