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クーラーキセ

クーラーキセは、鉄道車両の屋上に設置される冷房機のカバーを指す鉄道用語である。

一般に、建物用のエアコンでは室外機は筐体が各部品を組み付けるフレームを兼ねており、カバーと本体という区別を行うことはほとんどない。

一方で、鉄道車両用のクーラーでは、文字通り機械が剥き出しのクーラー本体を屋上に設置し、そこにあとからカバーを取り付けるという構造が採用されることが通例となっている。

カバーの材質はステンレス鋼やFRPなど様々で、大きさや形状は形式ごとに大きく異なっているが、いずれもクーラーの本体ではなく車両の屋根に固定されるカバーであるという点においては共通している。

なお、このようにカバーが着脱可能な設計とする目的であるが、こうした構造を採用することで、屋根からクーラー本体を分離することなくカバーを外すだけで細部までメンテナンスが行えるようになることや、編成の中でクーラーが1台だけ修復困難な故障を起こして新品に取り替えた際などでも外観に違いが生まれないことなど、多くのメリットが存在しているためであろう。
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