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残圧停車(ざんあつていしゃ)
残圧停車とは、鉄道車両を滑らかに停車させるための運転テクニックの一つである。
一般に、鉄道車両を停車させる場合、停車時の衝撃を抑えるために停車直前でブレーキを緩めることが基本となっている。
ベテラン運転士の場合はここからさらに発展し、停車直前でブレーキを解除して、ブレーキ弁の圧力が完全に抜ける直前の微弱な摩擦で停車するテクニック、すなわち残圧停車を用いるのである。
なお、電気司令ブレーキが当たり前となった近年の鉄道車両では、ブレーキの応答性が改善された結果として、ブレーキを解除すると即座にブレーキの圧力が抜けるようになったため、残圧停車は困難なものとなっている。
さらには、JR西日本などでは、225系を始めとして停車直前に自動的にブレーキ圧を緩める機能を持った車両の導入が進んでおり、残圧停車というテクニックも程なく過去のものとなりそうである。
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