鉄道関連用語集鉄道車両図鑑ファン基礎講座
トップページ > 鉄道関連用語集 >

車掌台(しゃしょうだい)

南海9000系の車掌台
車掌台は、鉄道車両の乗務員室内に設置される台である。C台と呼ばれることもある。

貫通型先頭車においては、貫通路によって乗務員室が二分されるが、一般に、車内から見て左側には運転台が設置され、残った右側は車掌が車内アナウンスを行う際に立つスペースとして利用されるのが一般的である。

通常、この右側の空間は運転台周辺に比べるとスペースを取りやすいため、フロントガラスの下部に機器箱が設置されることが一般的である。この機器箱の天板は車掌が業務に使用することができ、これを一般的に車掌台と呼ぶ。
この機器箱に「車掌台」という名称を与えることで、車両の先頭部に不具合が起きた際には、「運転台側ワイパー故障」や「車掌台側フロントガラス破損」といった形で不具合の内容についてのスムーズな情報伝達が可能となるのである。

なお、大抵の列車では車掌は編成最後尾に乗務するため、編成先頭の車掌台は運転士の荷物置きとして利用することが通例となっている場合も多く、実態は「車掌台」というよりは乗務員用汎用スペースのようである。

広告
(広告の募集は現在行っていません)