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伴車(ともしゃ)
伴車は、他の編成の回送などの際にその編成に連結される別の編成を指す鉄道用語である。
伴車が連結される理由は複数あり、代表的なものを以下に紹介する。
なお、電車や気動車を機関車で牽引(あるいは協調運転)する場合の機関車については、以下の場合に当てはまる場合でも一般に伴車とは呼ばない。
故障した編成を回送する場合
故障により単独での走行に問題がある編成の回送を補助する目的で、伴車が連結される場合がある。
このような場合に連結される伴車は、故障した編成と同形式、あるいは、営業運転で普段から連結している他形式が用いられることが多い。
また、急勾配区間を走行する場合などでは、故障していない編成を回送する場合でも、故障した場合に備えた予防的措置として伴車が連結される場合がある。
保安装置の違いによる場合
複数の路線を持つ鉄道会社では、路線によって使用している保安装置の方式が異なる場合、ある路線に保安装置の異なる別路線で使用している編成を回送などで走行させる場合、安全管理上の問題が発生してしまうことになる。
このような場合でも、対応する保安装置を搭載した編成を伴車として回送する編成の前に連結すれば問題なく走行することができるため、JR各社を中心によく見られる伴車の用途となっている。
運転台が片方にしかない車両の回送
近年は珍しくなりつつある例であるが、1つの編成を分割して別々に回送するような場合では、運転台のない
エンドを先頭に走行することは不可能であるため、ここに伴車が連結される。
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