鉄道関連用語集鉄道車両図鑑ファン基礎講座
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達(たつ)

は、社内通達を意味する鉄道用語である。後述するように、撮り鉄の間でも広く用いられている用語である。

鉄道事業者には、現業と呼ばれる鉄道運行に直接関与する職種だけでも、乗務員、駅員、車両整備士、保線職員など様々な部署に分かれており、それぞれの部署間での情報共有は保安上、あるいは、旅客案内上重要なものと位置付けられている。
例えば、試運転のような不定期列車が運転される際に保線職員にそれが伝えられていなければ、試運転の運転時刻に保全作業を行う際に危険を生じるし、臨時列車の運転時刻が駅員に伝達されていなければ、乗客に対して正しい案内をできないことになってしまう。

こうした部署間での情報共有を円滑に行うために各部署に送付されるのが社内通達であり、これは通常、駅であれば駅員室内などの一般旅客が立ち入ることのない場所に掲示されている。

しかしながら、鉄道事業者によっては、駅員の動線の都合などを背景として一部の社内通達が一般旅客の出入り可能な場所に掲出されている駅が稀にあり、これを見れば臨時列車の詳細な運転時刻などを容易に知ることができるため、撮り鉄の間ではこれを現業職員と同様に「達」と呼んでチェックしているのである。
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