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ブツ編成(ぶつへんせい)

南海電鉄 1000系 1034F
ブツ編成は、関西を中心にファンの間で使用される鉄道用語である。

関西の鉄道事業者のうち、特に近鉄や南海では、短い編成を複数併結して長い編成として運行するといった運用が常に行われている。

こうした運用方針はメンテナンスすべき運転台の数が増えるというデメリットこそあるものの、特定の両数の編成が何らかの理由で不足した際に、余裕のある両数の編成を併結したり分割したりすることで容易に穴埋めをすることができ、また、1つの編成を途中駅で分割して別々の行き先へ向かわせるといった列車の設定も可能であることから、一部の鉄道事業者では2両や4両といった短い編成が積極的に導入されているのである。

こうした鉄道事業者でファンから珍編成として好まれるのが、ブツ編成である。
ブツ編成とは、複数の2両固定編成を組み合わせてできる4両以上の編成であり、「ぶつ切りに分割して運行できる」ことがその由来である。

4両(2+2)の場合は「ブツ4」、6両(2+2+2)の場合は「ブツ6」、8両(2+2+2+2)の場合は「ブツ8」と呼ばれ、近鉄では稀に10両全てが先頭車の「ブツ10」(2+2+2+2+2)が運行されることもある。

なお、多くの気動車では1両単位での編成組み換えが可能であることから、「全車先頭車の3両編成」といったものも存在するが、これをブツ3と呼称することは一般的ではない。

また、小田急ファンの間では4両+4両の8両編成をブツ8と呼ぶ場合があり、厳密には誤った用法であるものの広く受け入れられている。

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