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塩害魔王(えんがいまおう)

南海電鉄 7000系 7021F
塩害魔王は、南海7000系を指して一部の沿線民が用いていた俗語である。

南海7000系は、高野線に6000系が投入されたのと同時期に南海本線に投入された。
6000系が当時最先端だったオールステンレス車体とされたのに対し、高架化前であった南海線では事故時の修繕が容易であることなどから、7000系は塩害を受けやすい海岸線沿いの路線に投入されるにも関わらず普通鋼製車体とされた。

こうして、導入当初から塩害による車体腐食のリスクに晒されていた7000系であったのだが、1990年代になって関西空港が開業すると、車体の腐食に追い打ちをかけるかのように文字通り「海の上を走る」という空港線の運用にも充当されるようになってしまった。

こうして、2000年代後半になるころには丁寧なメンテナンスの甲斐も虚しく、一部の編成で車体外板にサビがみられる状態となってしまっていたのである。
そして、当時勢いのあったインターネット掲示板上では、多くのファンが7000系の車体劣化を話題にするようになり、いつしかそこでは7000系が塩害魔王と呼ばれるようになっていたらしい。

なお、7000系は外板こそ一部が錆びた状態ではあったものの、車内設備は更新工事のお陰もあって状態はさほど悪くなく、着席定員の多さもあって通勤客にはむしろ好まれていたようである。
「塩害魔王」と蔑まれながらも、実際にはゆったりとした座席やエアサス台車を搭載して乗り心地は良好だった7000系。大半の編成が車齢50年を迎える前に車体劣化や保守部品の枯渇で引退してしまったのが残念である。

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