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ゲバ棒(げばぼう)

ゲバ棒
ゲバ棒は「ゲバルト棒」を略したもので、「三脚」を意味する撮り鉄用語である。一般的には、単に「ゲバ」と略されることも多い。

元来、鉄道業界はストライキなどの労働争議とは切っても切れない関係にあり、その中で、必然的に思想に共通性のある学生運動との繋がりも生まれていった。

「ゲバルト棒」とは、もともと、学生運動を制圧しようと武装した機動隊に対抗するための武器として当時の学生らが用いた角材の呼び名であり、「ゲバルト」とは武力を意味し、角材は当時の日本において、銃刀法に規制されない武力として考えうる限られた選択肢の一つであった。

時代は下り、学生運動やストライキがほとんど見られなくなった現在、なぜその名だけがカメラ用三脚の呼称に変化して残っているのは定かではない。
しかし、現在になっても、時折、鉄道の安全運行を支える現業社員の方々の現場での過酷な労働実体が報道されることもある。ファンの我々も、かつての労働争議の名残である「ゲバ棒」という単語を見かけたときは、「鉄道の現場」の在り方について考えてみるのもよいのではないだろうか?

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