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固定編成(こていへんせい)

固定編成とは、運用上分割されることのない鉄道車両の編成を指す鉄道用語である。
編成の両数を前に付けて○コテ(例: 6両編成なら「6コテ」)などと略した形で用いられることも多い。

鉄道車両の運用においては、ラッシュ時とオフピーク時では利用客数に大きな差があることなどの理由により、1つの編成を分割することで両数を変更して需要の変換に柔軟に対応することを可能としている。

一方で、鉄道車両は先頭車は中間車に比べて製造コストや検査にかかる時間が大きいことから、特に都市部の列車では編成を全て先頭車で構成するような例は稀であり、中間車を先頭に組成しての運用はできないことから、編成にはそれぞれに運用上それ以上分割できない最小単位が発生することになる。これが固定編成である。

多くの固定編成では、中間車同士や先頭車と中間車の連結部に、半永久連結器と呼ばれる簡易的な連結器を使用しており、これは大型の工具がなければ取り外しできない構造であるため、検査時以外に分割されることはほぼない。
ただし、8両以上の編成を中心に、車庫内での検査作業の都合などから、一部の中間車に通常の密着連結器を装備している車両も存在している。

なお、実際には分割可能な編成であるものの、年単位の長期間に渡って分割されずに運用されている編成も存在し、そのようなものについては半固定編成と呼ばれる場合がある。

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