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貫通型(かんつうがた)

南海電鉄 3000系 3515F
貫通型は、先頭車両正面に貫通扉を有する鉄道車両の様式である。貫通型先頭車の前面は俗に貫通顔とも呼ばれる。

貫通型鉄道車両のメリットとしては、複数の編成を連結した場合に、貫通扉から編成間を行き来できることや、貫通扉を非常時の脱出口にできることといったものがあり、車両側面扉からの脱出に難のある狭いトンネルを走行する地下鉄車両においては、後者の目的での使用を前提として先頭車を貫通型車両とすることが義務化されている。

なお、そうした地下鉄車両の中には、運転台スペースを広く取るために貫通扉を車体の中央ではなく右側に寄せて設置しているものが散見され、こうした車両を貫通型と呼ぶかについては意見が分かれる場合もある。

また、対義語として非貫通型があり、貫通型先頭車による柔軟な増解結と非貫通型先頭車による前面展望を両立することが要求される特急形車両などでは、同じ編成の中に貫通型先頭車と非貫通型先頭車の双方が存在している形式も珍しくない。

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