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ホーン

ホーンは、以下の2種類の意味で用いられる鉄道用語である。
(1)警笛
(2)パンタグラフにおいて、すり板の両側に設けられるツノ状の部品

本項では、(2)の意味について解説する。

パンタグラフのホーン

パンタグラフの部品としてのホーンは、すり板の左右両側に設けられる部品である。
「ホーン」は英語で動物のツノを意味し、部品の形状に由来する名称である。

パンタグラフが接触している架線は単線の実験線など特殊なものを除いて分岐部や交差部が存在することがほとんどであるが、架線は風などにより上下するため、すり板の左右に対策を行わなかった場合はこうした交差部などを通過する際、すり板の端に隣の架線が引っかかってしまう事故が発生しうる。

これを防ぐために設置されているのがホーンであり、ホーンが下に向かってカーブした形状ですり板の側面に存在することで、パンタグラフは架線の交差部でも常に隣の架線に対して下に潜り込むことが可能となるのである。

なお、ホーンは下にカーブしているという要件を満たしていれば比較的様々な形状が許容されるため、車両形式により大きさや材質、本数などに様々なバリエーションが存在している。
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