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標識灯(ひょうしきとう)

近鉄8600系の標識灯
標識灯は、主に私鉄の鉄道車両に搭載されている灯具の一種である。後述のように、「識別灯」と呼ばれる場合もある。

鉄道車両には、法令で設置が定められている灯具として、前照灯や尾灯、車側灯などが設置されている。
しかし、長距離列車と短距離列車で使用する車両型式を分けているJRとは異なり、同一の編成を普通から急行や特急まで幅広く多くの私鉄では、これらの設置義務のある灯具に加えて、列車種別を区別するための「標識灯」と呼ばれる灯具を備えている車両が多い。

多くの私鉄車両では、標識灯は尾灯と同じレンズ内や、尾灯と並べて設置され、普通車では片側のみの点灯、急行では両側を点灯といったように区別されている。
もちろん、法令に基づくものではないため、設置されていない車両があったとしても法的には全く問題はなく、JRと直通運転する第三セクター鉄道や、JRから中古車の譲渡を受けている私鉄では最初から設置されていないケースも珍しくない。

なお、多くの鉄道会社で「標識灯」と呼称されるこの灯具であるが、南海電鉄など一部では「識別灯」という呼び方がされる場合もある。
由来は不明であるが、役割は基本的に同一であり、全く同じものと考えて差し支えない。

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