鉄道関連用語集鉄道車両図鑑ファン基礎講座
トップページ > 鉄道関連用語集 >

レチ

レチは、列車長の略称である。一般的には、そこから転じて車掌を指す略称として用いられることが多い。

現在の鉄道運行においては、都市部であってもほとんどの列車は運転士と車掌のツーマン体制での運行であり、閑散線区ではワンマン、一部の新交通システムでは乗務員なしの自動運転も行われているが、かつては各列車に3名以上の乗務員が乗務しているのが一般的であった。

特に、蒸気機関車牽引の客車列車が主流であった頃などは、機関車だけでも機関士と機関助士の最低2名が必要であり、客車にも検札業務のために複数の車掌が乗務しているのが普通であった。

そして、このように大勢の乗務員が乗務していると必然的にそのような乗務員らを統括する役職が必要となり、車掌の代表者に列車長という役職が割り当てられ、その列車長を表す略称として「レチ」という呼び名が用いられたのである。(当寺は連絡手段として電報が広く用いられており、電報では長い単語を送受信するのは不都合であったことから、様々な鉄道用語が電報略号と呼ばれる略称で伝達されていた。)

そして、時代が下ってほとんどの列車で車掌が1人で乗務するようになった現代でも、レチという用語は車掌の呼称として鉄道会社でもしばしば用いられている。
また、ファンの間でもこの用語を用いる者がいることから、この用語も意味を変えながらこの先も残存していきそうである。

広告
(広告の募集は現在行っていません)