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南海電鉄1000系

南海電鉄 1000系 1007F

南海通勤車随一の高級仕様

1000系が登場したのは、後にバブル景気と呼ばれることとなる好景気の終焉直後である。
バブル期真っただ中に策定されたであろうその設計コンセプトには、当時不動産業で大きな利益を上げていたであろう南海電鉄が、(保守的な設計思想の同社としては珍しく)様々な"金のかかる"こだわりを盛り込んでいる。

車体デザインは傾斜した前面と角型コンビネーションライトという平成初期としてはオーソドックスなものとなっているが、その構体は当時まだ一般的ではなかった全面塗装のオールステンレス車体となっており、ひずみのない肉厚なステンレス外板からは建造を担った東急車輌製造(当時)のステンレス加工での技術力の高さが伺える。

足回りは日立製制御機と住金製台車という南海としては定番の構成となっており、乗車の際は1051F以外の全編成に搭載されるGTOサイリスタ採用のVVVFインバータの柔らかな音色も楽しみたい。

編成表

6両固定編成

モハ1001サハ1801モハ1301サハ1601モハ1101クハ1501所属
1001FC#1001C#1801C#1301C#1601C#1101C#1501南海本線
1002F
C#1002C#1802C#1302
C#1602C#1102C#1502南海本線
1003FC#1003C#1803C#1303
C#1603C#1103C#1503南海本線
1004FC#1004C#1804C#1304
C#1604C#1104C#1504南海本線
1005FC#1005C#1805C#1305C#1605C#1105C#1505南海本線
1006FC#1006C#1806C#1306C#1606C#1106C#1506南海本線
1007FC#1007C#1807C#1307C#1607C#1107C#1507南海本線
1008FC#1008C#1808C#1308C#1608C#1108C#1508南海本線
1009FC#1009C#1809C#1309C#1609C#1109C#1509南海本線
1010FC#1010C#1810C#1310C#1610C#1110C#1510南海本線

4両固定編成(50番台)

モハ1051サハ1851モハ1151クハ1751所属
1051FC#1051C#1851C#1151C#1751高野線

2両固定編成

モハ1001クハ1701所属
1031FC#1031C#1701南海本線
1032FC#1032C#1702南海本線
1033FC#1033C#1703南海本線
1034FC#1034C#1704南海本線
1035FC#1035C#1705南海本線
1036FC#1036C#1706南海本線

運用

1000系は南海本線と高野線の双方に配置されているが、配置編成数は圧倒的に南海本線のほうが多い。

南海本線では6両固定編成は原則として6両単独、2両固定編成は複数編成を併結して4両や6両とするか、8000系や8300系と組成しての6両で普通や急行、空港急行などで他の通勤型6両編成と区別なく運用されている。

高野線では、2022年現在、4両固定編成の1051Fのみが運用されている。
1051Fは8300系8315Fのなんば側に組成した8両編成で運用されていることが多いものの、しばしば日中限定の分割運用で4両の各停に充当されることがある。

南海電鉄は、一部の駅停泊運用を除けば前日の運用からの運用予想が難しく、特急車以外の運用に関しては、当日のTwitterの「#南海運用」のタグが有力な情報源となる。
また、ラッピング編成に関しては、公式サイト上で運用予定が公開される場合もあるため、確認してみるといいだろう。

なお、運用表に関してはt-take氏のwebサイト「t-take.com」より非公式のものが入手可能である。

車内設備・運転台

1000系の詳細な車内紹介

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